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2004/06/30

The Blue Nile ポール・ブキャナンとピーター・ガブリエル

ま、普段からTears For Fearsが~とか、Talk Talkが~と云ってるオイラなので、The Blue Nileが好きだというのは想像がつくところだろう。でもな、聴き出したのは比較的最近なんだよ。
大概の人も同じことをやっているんじゃないかと思うが、興味を持ったアーティストについてはまずネットで調べてみるじゃない? で、どういう評価のされ方をしているのか、いろんな人の感想とかを読んでみる。すると、賛否両論だったり、コケにされてたりってのがわかる。稀に誰もケチをつけてないってことがある。The Blue Nileに関してはまさにそんな感じだったんだ。それで、Amazonで『Hats』買って、その後『A Walk Across the Rooftops』買った。『Peace at Last』は某所で750円で売られているのを前から知っていながら、誰も買わないのをいいことにまだ未購入だ。いずれ買うだろう。

このバンドの特徴は説明しづらい。ポップではある。だが、実験音楽的な奇妙な空気もある。決して暗くはないはずの音なのに、妙にダークなイメージもある。それはまぁ、ボーカルのポール・ブキャナンに因るところもあるのだろうけれど。

ブキャナンの歌声はぶっきらぼうでダラダラしている。あんまりやる気がないんじゃないか?とさえ思う。『A Walk Across the Rooftops』を今聴いているのだが、楽器の音に比べてボーカルが引っ込んでいるミックスになっているのがやはり不思議でならない。楽器と同じバランスにしても聴き取りやすくはない歌声なのにな。しかし変なもんで、だんだん、このバランスが絶妙な気がしてくるんだ。奥行きが感じられるんだよ。絵画的というより情景が浮かぶというようなね、立体感のある世界が広がっているの。

で、実はこのブキャナンの声はプログレ・ファンも知らずに聴いているかもしれなかったりする。ピーター・ガブリエルの『OVO』というアルバムで歌っているからである。この作品、ピーガブのオリジナルでありながら、『Us』と『Up』の間に出された企画物アルバムという印象が強いせいか、いろんなボーカリストが参加して歌っているせいか、どうも不当な評価をされている。作品としての統一感ではおそらく不朽の名作『Peter Gabriel (3rdアルバム。通称Melt)』よりも上で、全作品中ナンバーワンなんだがな。で、ブキャナンはCocteau Twinsのエリザベス・フレイザーとのデュエットによる「Downside-Up」で、メイン・ボーカルの一翼を担っている。実はブキャナンの声は少しピーガブとも似ている。そんな理由もあって違和感なくはまっており、スーッと入っていける名演になっている。最新ツアーのグローイング・アップ・ライヴにおいて、この曲はピーガブ&娘ガブで歌われていた(天地ひっくり返りながらな。あんなコンサートやれるのはピーガブだけだ)のだが、ことさら「本人の歌で初めて聴いた~」みたいな感慨がなかったくらい。逆説的だがな。別の例え方するとPink Floyd『Wish You Were Here』の「Have A Siger」におけるロイ・ハーパーのような感じだ。似てるけど違う味になる。ちなみにアルバム最後のナンバー「Make Tomorrow」でもブキャナンは歌っていて、やはり独特な存在感を放っている。

そんなわけで力強く語るのがバカらしかったかなという気もするのだが、まだ『OVO』をちゃんと聴いてない人よ、もったいないゾ。持ってない人は速攻で買うよろし。だいぶ値崩れしてるしな。

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