« Coco d'Or Live in BLUENOTE!!! but... | トップページ | TFF 『ELAHE』全曲レビュー その2「Closest Thing To Heaven」 »

2004/09/15

TFF 『ELAHE』全曲レビュー その1「Everybody Loves A Happy Ending」

Tears For Fearsの新作『Everybody Loves A Happy Ending』が、ついについに発売になってしまったのだ!

そこで全曲レビューを12日にわたってお送りいたす所存でござる。その前にアルバムの全体像な。4th~5thのローランドTFFの緻密な作風に、カート・ソロの爽やかで淡色系の瑞々しさが加わり、結果的に1st~3rdの頃のTFF作品(特に3rd)に接近したばかりか、肉感的とも温かみとも表現できそうな新たな感覚さえ覚える、ま、とんでもない作品に仕上がった。とにかく各曲のツブが揃っている。ローランドとカートの二枚看板が並ぶということはつまりこういうことなんだ、と素直に納得。かなりニヤリとさせてくれる出来なのだ。微妙に作風をシフトしながら今に至るTFFだが、どのアルバムでも一度は好きだなぁと思って聴いたことがあるなら聴くしかない。いわゆる80'sポップスが好きな人も当然気に入るだろう。いや、本当にさ、すごい内容じゃなかったら、こんなに大きく採り上げないから。迷わず聴け!と云いたい。Amazonの売上で現時点12位だから、オイラがどうこう云う前に良い売れ方してるみたいだけどね。

1曲目「Everybody Loves A Happy Ending」
タイトル・ソングだな。TFFは1st『The Hurting』で1曲目にタイトル・ソングを持ってきていた。そして4th『Elemental』、5th『Raoul And The Kings Of Spain』に続いて本作で3枚連続1曲目にタイトル・ソングだったりする。じわーっと広がる荘厳なバックトラックに、2人のコーラスがかぶさるオープニングは、まるで10ccのようだ。目覚し時計の音とともに飛び跳ねるようなポップな展開。ローランドの声が明るい。その後のスローに展開する部分ではウォーミングでさえある。ギターもジャカジャカと遊んでて楽しいが、ベースのうねりに耳を傾けてみれば「な、なるほどカートだ!」と納得すること間違いなし。ベースが歌っているのだよ。そしてそして、エンディングでは音も歌もはしゃぎまくって最後の最後にスローダウン。この最後の部分、オイラはケヴィン・エアーズの「You Say You Like My Hat」をちと連想した。すんばらしい構成で、あっという間の4分20秒。高らかにTFF is back!なのだ。

|

« Coco d'Or Live in BLUENOTE!!! but... | トップページ | TFF 『ELAHE』全曲レビュー その2「Closest Thing To Heaven」 »

コメント

遂にこの日が来ました!
僕はHMVで購入したのですが、AMAZONの方が安かった…
でも値段なんてどうでもいいのです。
今日届くと思ったので仕事が忙しかったけど
早く帰りました。
だって、仕事が手につかないじゃないですか!
1~3曲目まではライブやその他で聴いていたのですが、
タイトル曲「EVERYBODY LOVES A HAPPY ENDING]は
ライブとまた違った雰囲気に聴こえました。
残念ながらアパート住まいなので大音量で聴けませんが
これからヘッドフォン、明日は通勤中の車の中でシャウトしながら
聴きたいと思ってます。
それにしてもバラエティに富んだアルバムですね。
カートの「WHO YOU ARE」もTFF的にアレンジされちゃって
面白いし、ローランドの曲はTOMCATSの時よりも
遊び心がある曲が多い感じがします。
なにせまだ一回しか聴いてませんので、これからゆっくり聴きたいと思います。

本当に今日は15年振り(「THE SEEDS OF LOVE」以来)に
興奮した日でした。
あの頃は高校生だったんだなぁと思ったりもしました。

投稿: ニキタ | 2004/09/15 23:29

またまた、さしみです。僕は、アルバムは今日買ってきたばかりなんですが、この一曲目がすごく気に入ってます。緩急があって、グルーブ感もあって。

輸入版には歌詞カードがついてませんが、TFFは歌詞も重要なので、なんとか歌詞もちゃんと理解したいと思っています。

やっぱ今回も聞いていて思うんですけど、TFFって、ビートルズから連綿と続くイギリスのメロディ・ロックの正統な後継者ですよね。たしかに、それ以前に10CCもいますけどね。

僕もHMVの店頭で買ってしまったんですが、アマゾンの方が何故か安かったですよね。なぜだろう・・。

投稿: さしみ | 2004/09/16 00:49

ニキタさま
値段なんかどうでもいい、わかるなぁ。
オイラも聴いてるとさ、顔がにやけてくるもんね。
「あの頃は高校生」って、やっぱオイラと同世代なのね(笑)。やはり内容のせいか同世代の来訪が多い彩音。それはとても嬉しいのだが、若くてピチピチの女子高生とかも来ないものかと。

さしみさま
歌詞は「Closest Thing To Heaven」のとこにも書いたけどTFF公式HPで見られまっせ。歌詞もねー、なかなか面白いですよ。いやー、やっぱりビートルズの系譜ってことになっちゃうんだよね。あまりに使われてる表現なんで実は敢えて避けてるんだけどさ。完全にそういう音だもんね。隠しようがないというか、隠してないというか(笑)。
HMVはね、いろいろ噂もありますが、まぁ高いんです。ユーザーとしてはもうそういうもんだと割り切るしかないです。国内ならAmazonだし、あるいは海外のショップから買う方が明らかに安いです。ただ店頭に並べられちゃうと……な。

投稿: SHIRO | 2004/09/17 05:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28861/1444866

この記事へのトラックバック一覧です: TFF 『ELAHE』全曲レビュー その1「Everybody Loves A Happy Ending」:

» Tears For Fears: \"Everybody Loves A Happy Ending\" [Night rain, in winter...]
Tears For Fears(TFF)が、9月14日付で標記のアルバムをリリースした。独りでバンド名を維持して2枚のオリジナル・アルバムを作った Roland... [続きを読む]

受信: 2004/09/27 08:05

» Tears For Fears / Everybody Loves A Happy Ending [Waterfalls Blog]
2004年、Tears For Fearsはオリジナル・メンバーでの復活作『Everybody Loves A Happy Ending』をまず米国先行で発表しました。1991年、突如カート・スミスの脱退が発表されて以降は、ローランド・オーザバルの実質ソロ・プロジェクトとなっていたTears For Fearsでしたが、この度、ローランド・オーザバルとカート・スミスの二人からなるバンドとしてのTears For Fears... [続きを読む]

受信: 2005/05/21 16:19

« Coco d'Or Live in BLUENOTE!!! but... | トップページ | TFF 『ELAHE』全曲レビュー その2「Closest Thing To Heaven」 »