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2004/10/06

TFF 『ELAHE』全曲レビュー その8「The Devil」

Tears For Fearsの新作『Everybody Loves A Happy Ending』ガツンと発売! で、記念全曲レビューの第8回でやんす。

BMIという米国演奏権組織(訳合ってる?)て団体があってね、BMI's annual awards ceremonyてのがロンドン(米国の組織なのにロンドン?)で行われたようだ。そこで「Everybody Wants to Rule the World」が400万回もラジオで放送されたということで褒め称えられたそうな。並んでるのがエルトン・ジョンの「Candle In The Wind」とかローリング・ストーンズの「Honky Tonk Women」とか。すごいね。ま、「EWTRTW」の場合、「とりあえず流しとけ」みたいな感じでエアプレイ数が伸びただけという気もするが。マイク&ザ・メカニクスの「The Living Years」も感覚的には近そうな。どうでもいいが、この曲は島田歌穂によるカバー「フレンズ」を思い出して萎えるんだよね。名曲に疑いないはずなのに。「姉さん事件です!」とホテルの中心で叫ぶ高嶋弟の顔が浮かんでな……。
そうか「EWTRTW」はIan Stanleyも作曲に名を連ねてたんだっけ。相変わらず地味に音楽活動は続けているようで、Natalie Imbrugliaの『White Lilies Island』(出来は良いのに惨敗した2ndの方な)とか最近ではプロデュース業に精を出してるみたいだけど、もうTFFでキーボードを弾くことはないんだろうな。ん? 「EWTRTW」ってChris Hughesも共作してなかったっけか?

8曲目「The Devil」
えー、hiroの「光の中で(CCCD)」も収録されたサントラ(CCCD)は本日発売、映画『デビルマン』が10・9公開になるわけだけど、こちらは「マン」が付かない。もちろん「悪魔」だ。短いのでダマテンで拙訳を書いちゃうけど、これは呪文かなんかだということにしておいてくれ。著作権料は払えない。「今悪魔が俺を連れてく/案内もされてないのに/お前は俺に似てるから/だが俺は斬れば血が出る/俺は死ねる身だ/だがお前から隠れられない//囚人はもちろん/無理矢理連れられた/俺の叫びをもみ消すため/俺の夢を裏打ちするため/俺は死ねるから/だがお前からは隠れられない/その道は明確だ/ここからの道……そしてお前」。やっぱり哲学的でやんす。
ピアノが印象的なこのナンバーなのだが、ローランドTFFによる「Creep」のカバー(The Live Kings Tour '96で演奏。数種類出ている「God's Mistake」のCDSのひとつに収録)を知らずとも、聴いたことある人ならば誰でもRadioheadを連想するに違いない。『Ok Computer』の「No Surprises」辺りに近い口当たりというか耳当たりというか。音も歌い方も実に似た毛色だ。つまり作曲に限らず何もかも完全にローランドの文脈。ここでは流石にカートの存在感は希薄というかない。暗く沈んでいく音楽と絶望的な詞。この味わい深さはしかしRadioheadという後発バンドから影響を受けたというよりは、自らの引き出しでここまで近づけながらも自分たちの世界観つくれちゃうんだよと、余裕の姿勢でライティングしなきゃ出ない。そして8曲目にこの曲があることで、次曲「Secret World」がドラマチックに響く。構成の妙。

おまけのTFF情報

今回は最新情報ではなくて、曲の話からの流れでTFFによるカバー曲の原典が、どのアルバムで聴けるかを載せておく。ライブでのカバーは他にもありそうなのだが、わかる範囲で載せた。追加情報あれば、どしどしコメントくだされ。

■公式作品収録
Robert Wyatt 「Sea Song」 『Rock Bottom』収録
David Bowie 「Ashes to Ashes」 『Scary Monsters』収録
The Beatles 「All You Need Is Love (Live)」 『Magical Mystery Tour』収録
Louis Armstrong(Traditional) 「When The Saints Go Marching In (Live)」
Satchmo What A Wonderful World』収録
Radiohead 「Creep (Live)」 『Pablo Honey』収録
John Lennon(Ben E King) 「Stand By Me」(with Julian Lennon 『Duos Taratata Vol.2』Album) 『Rock 'n' Roll』収録

■以下はThe Live Kings Tour '96での演奏記録あり
David Bowie 「China Girl」 『Let's Dance』収録
Peter Gabriel 「Digging In The Dirt」 『Us』収録
Peter Gabriel 「Don't Give Up」 『So』収録
U2 「Sunday Bloody Sunday」 『War』収録
Oasis 「Don't Look Back In Anger」 『(What's The Story) Morning Glory?』収録

■カート・ソロでのカバー(MAYFIELDライブ含む)
Thin Lizzy 「Still In Love With You」 『Night Life』収録
Radiohead 「Fake Plastic Trees」『The Bends』収録

次回は折りよく公式ファンサイトにライブ・ヴァージョンが登場した「Secret World」な。

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