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2004/10/04

TFF 『ELAHE』全曲レビュー その7「Who you Are」

Tears For Fearsの新作『Everybody Loves A Happy Ending』やったね発売! で、お待っとさん記念全曲レビューの第7回でやんす。

実は米国時間の今日、TFFは初の単独ライブを行う。場所はニューヨーク、Buffalo Center for the Arts。米国ツアーのスタートは公式のプレスリリースでNew Orleans, LAとされていて、日付が10・21(キャンセルになるようだが)。そんなわけでバッファローセンターは米国ツアーのウォームアップギグ的な公演になるのではないかと。個人的にはライブで大編成バンドにて演奏された3rdアルバムの曲を、現TFF5人衆にリアレンジしてたくさん演ってほしいなぁ。4th5thの曲なんてのはやっぱり出てこないのだろうな。5thのツアー「Live Kings」は来日公演が無かったので、ぜひ聴きたかったりするんだよね。ムリだろうけど。

7曲目「Who you Are」
12曲の半分を過ぎて後半戦……と云いたいところだが、実はオイラはこの曲までの7曲が前半、残り5曲が後半と解釈している。レコードでいうところのAB面の境な。それは曲のコーダ部に「Wake Up Song」こと「Everybody Loves A Happy Ending」のフィードバックが入っているからだ。その割りには「Quiet Ones」との曲間無音部が長く、次曲「The Devil」がほとんど切れ目なく始まるという点はこの際、無視する。……というわけにもいかないかなぁ。しかし、意図的に入れた以外の何物でもないコーダ部の存在には、少なくともここまでを前半と解釈させるだけの強い意味合いを感じてしまうのだよ。
「Who You Are」というこの曲、実は他の楽曲とは違う経緯をたどって収録された唯一の曲だ。クレジットを見れば一目瞭然。ローランドがまったく作詞作曲に噛んでいない。ずっとカートの動向を追ってきたファンには今更の話だが、TFF再結成の話が出るちょうど同じ時期にカートはソロ・アルバム『Halfway Pleased』を製作しており、そこに収録される曲としてアナウンスされていたのである。故に、再結成TFF始動当初は「Who You Are (TFF version)」という表記にさえなっていた。『Halfway Pleased』はほぼ完成しているようだが、TFFの活動とかぶらないようにリリースを控えている模様。でも、お馴染みcsz.com該当ページに行けば全曲のデモ・テイクmp3が聴けてしまう。ちなみにこっちの表記が「Who You Are (Curt's version)」になってるね。さ、ポイントはページ内のこの文章。「The band lineup on this album includes new addition Fred Eltringham (ex-Gigolo Aunts) and Charlton Pettus」。
今回のアルバムはカートにローランドが歩み寄る形で完成したという話はすでにしてるわけだけどね、Charlton Pettus、Fred Eltringhamって『ELAHE』のクレジットと一緒なんですから。いやもう本当に今回のTFFの実態はカート・スミス・バンドwithローランド・オーザバルなわけよ。Fred Eltringhamはその後、The Wallflowersに正式加入しており、ツアーには参加できなかった。そこで白羽の矢が立ったのがNick d'Virgilio。『Tomcats Screaming Outside』でドラムを叩いた彼だけがローランド人脈ってわけ。キーボードで加わったのはやっぱりカートのバンドMayfieldの元メンバー・Doug Pettyなんだもの。で、Mayfieldってバンドがまたドラマーだけ固定メンバーがいなかったというオチまである。
こういう話を聞いてMayfieldとはどんなバンドか気になるというファンも多いことと思うが、残念ながら国内ではなかなか手に入れられない。Amazon.co.jpでも当然のように売り切れ。海外通販しかない。でもAmazon.comでも「Out Of Stock」だなぁ。デモ音源ならココで聴けるのだが、とてもラフなのでな。オイラのMayfield観は、『Soul On Board(邦題:コーリング・アウト)』でTFF人脈を引き継ぎつつも新たな地平を目指したカートが、もっと遠くへ行こうと捨てるものを捨て去って作り出した剥き出しのバンド・サウンド。改めて聴き直してみたら『ELAHE』のビートルズっぽさの源流を容易に嗅ぎ取れてしまった。まんまローランドが加わってギターとボーカル乗っけたら今回のTFFになりそうな曲もあったりして。
裏を返せば、だからこそ、やっぱりローランドあってのTFFということでもあるし、離別した後のカートもただ遊んでいるような人間ではなかったということなのよ。それぞれのたどってきた音楽的変遷が『ELAHE』に結実した。そんなことを思わせてくれる曲が「Who you Are」なのさ。さあ、やっとレビューだ。

一回ここでアップしとこう。

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コメント

TFF、REVIEW再開待ってました~。

「今回のTFFの実態はカート・スミス・バンドwithローランド・オーザバル」
「裏を返せば、だからこそ、やっぱりローランドあってのTFFということでもあるし、離別した後のカートもただ遊んでいるような人間ではなかったということなのよ」

↑私も完全に同意します。ここでアルバムの折り返し地点ではないかという説にも賛成です。たしかにローランドは学究的なミュージシャンなんですけど、カートの才能はあなどれないですよ。

最近、メイフィールドとカートのファースト・ソロアルバムを聞きなおしたんですけど、かなりよいですよねぇ。ファースト・ソロはいいですよ。

いずれにせよ、今のローランドにカートが接近する方が難しいですよね。ローランドのくどさと、カートとのシンプルさが絶妙に融合してこそ、TFFですね。

Dream、恥ずかしながら、ここで初めて知りました。たしかに。最近たくさんテレビに出てましたね。一人だけ半ズボンにしてたのは、なんか意味があるんでしょうか(あの子が中心的存在なのでしょうか)。無知ですみません・・。

投稿: さしみ | 2004/10/04 16:26

はは、再開したのに途中で挫折しちまったい、ははは(乾いた笑い)。

くどさとシンプルさ、ベースはまったくその通りなのですが、音的にはローランドにシンプルさ、カートにくどさが感じられる部分も出てきている気がするのよ。そしてさ、結局はローランドの色が強かった過去の作品に比べて、本作はイーブンな感じが。その辺が『ELAHE』の大きな特徴だと思うのだけどどうかな?

dreamのその娘は長谷部優と云うてね、足が美しいんだ。べらぼうに美しい。だから常に出してるの。顔も整ってるしね。ま、オイラよりニキタさんに聞いてくれ。喜んで誉めまくってくれるに違いない。

投稿: SHIRO | 2004/10/05 23:11

お呼びだてしていただきありがとうございます。
TFFのレビューなのにdreamの話題ですいません。
優ちゃんはデビュー当時からホットパンツが定番です。
最近は少なかったからファンとしてはうれしい!(のかな?)
優ちゃんは足だけじゃなくて声がとってもいいです。
ちょっとハスキー気味のヴォイスで、
バラードとかだとその魅力も存分に味わえます。
でも一番好きなのは目だったりします・・・

投稿: ニキタ | 2004/10/07 21:33

「Who you are」についてのコメントを忘れてしまった・・・
この曲はカート君のサイトで聴いていたので、
TFFヴァージョンは楽しみにしてました。
やっぱり音はちょっと厚くなったのかな?
聞き比べてません。
父に聞かせたらこの曲が一番いいと言ってました。
演歌世代の父ですが演歌には興味なくクラシック好きです。
その辺がカートの曲とマッチしたのかな?
最後に1曲目が流れますが、
これもビートルズのサージェントペパーを思い浮かべてしまいました。

投稿: ニキタ | 2004/10/07 21:39

ニキタさま

お呼びだてしてすいませんでした(笑)。
「Who you are」、音は確実に厚くなってます。クラシック好きのお父上が「Secret World」でなくこっちに魅力を感じたってのは意外ですね。てか、オイラも子どもにお気に入りのCDを聴かせてもらえる父親を目指したいものでふ。良いエピソードだなぁ。

投稿: SHIRO | 2004/10/08 06:47

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