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2004/12/29

John Greavesの『Chansons...』を紹介しておく

振り返ればあまり新譜を聴いていない。旧譜の再発や中古を購入する機会がやたら増えている。そんな中、今年発売されたアルバムの中でも別格級に良い出来だったのがジョン・グリーヴスの『Chansons...』。読んだまんまの『シャンソン』ってタイトルで想像する内容とはいささか異なる。むしろいつものグリーヴスならではの作風。ゆったりした音空間に研ぎ澄まされた感性が光る楽曲の妙は、National HealthやHenry Cowに在籍していた時代まで遡れるが、今回はその最新版というか最終形といった趣のアルバムとさえ思える。近年、精力的に活動しており、今年前半には『Trouble With Happiness』という、Sophia Domancich、Vincent Courtoisとのトリオ作も出しいるグリーヴスがこれで終わるとは到底思えんわけではあるが。
とはいえ本作はグリーヴス単独の作品にはなっていない。ジャケットを見ればわかる通り、本作は女性ボーカリストのElise Caronとの連名作である。今回、グリーヴスは作曲とピアノ&アコースティック・ベースの演奏に徹している。全曲でリード・ボーカルを担当するElise Caron(読みはエリーズ・キャロンらしい)は、フランスで活躍するジャズ・シンガーにして女優。何度か来日もしているそうだ。作品によってはオペラで歌ったりフルートを吹いたりもしているみたい。声はRobert Fripp & The League of Crafty Guitaristsの『Show of Hands』で歌っているPatricia Leavittにちょっと似ているかなァ。エリーズの歌声も相俟って、グリーヴスの作品で一番好きな『Songs』でS'Ange(女性ボーカリスト)が歌った楽曲を、より深化させた作品で構成されたアルバムという印象が強い。
他の参加メンバーはアコーディオンのDavid Venitucciに、クラリネット&サックスのLouis Sclavis(日本語のファン・ページがッ!?)。チェロのVincent Courtoisは、前作『Trouble With Happiness』に引き続いてのスポット参加。Robet Wyattのクレジットに色めきたった人も多いと思うが、一部のパーカッションとバック・コーラスのみを担当しており、貢献度は薄め。もちろん良い仕事してるけどな。このバンド編成だけでアルバム全体の雰囲気は想像できるかもしれないね。
ちなみに全曲フランス語。ブックレットも当然のように全部フランス語。歌詞(すべてChristophe Glocknerなる人物が書いている)の意味は到底わからん……。でもさ、ムードを感じるだけでも充分楽しめる作品だよ。カンタベリー・ファンにもまだあまり聴かれていないようだが、聴き逃したらもったいないぜ。

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