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2005/04/08

届いたよチャリティCDの『The Tsunami Projekt』

Spock's Beard公式HP掲示板からスタートしたチャリティ企画「The Tsunami Projekt」については以前お伝えしたが、昨日、そのドネーションによって手に入れられる2枚組CDが到着したので内容をちょっとばかり紹介しよう。実はここのところThe Mars Voltaの『Frances the Mute』ばっかり聴いていたのだが、今更オイラが書くことは少ないな。ま、ファンク・プログレだ。泥臭さを洗い流してポップさをまぶすとExtremeになるような気もするなんて書いてみたが、そんな単純なもんじゃないな。絶対に理知的なヤツらなはずなのに、そういうこと感じさせない音。聴いてない人は損してるね。

『The Tsunami Projekt』(KNH1)
ちょっとばかりと云っても2枚のCD(実は盤そのものはCD-R)に全28アーティストの作品を収録しているわけで、それぞれを紹介すると大変だ。なので、かいつまんで。やはりというか、全体的にSpock's BeardやDream Theaterといった今時のプログレ・バンドに近い印象があった。Spock's Beardファンが地元でやってるローカル・バンドの作品なんかには流石に素人臭さも漂ってるんだけど、意外にも水準の高い面子が揃ったようだ。収録曲は基本的に現時点では未発表のものがほとんど。ローカル・バンドの一部のみに発表済み作品がある程度のようだ。ま、やっぱり気になるのは名の知れたバンドだろうな。まずはCD1。Spock's Beardのドラム&ボーカルのNick D'Virgilio(彩音ではTears For Fearsのツアー・ドラマーとしてさんざん紹介済み)による「Looking For Answers」は2枚組大作『Snow』収録曲のデモ音源らしいが、本家を聴いてないんだなこれが。ただ、デモでも流石に高いクオリティ。ポップで爽やかな仕上がりだ。Mark McCriteは先頃、『Lady Macbeth』なんてな「劇的音楽生活」で紹介するのに格好の材料になりそうな新作を発表したばかりのLana Laneへの参加、そしてLana Laneの屋台骨を支えてきたバンド、Rocket Scientistのギタリストとして知られているだろう。「Tears of Babylon」でアコースティック・ギターを基調とした演奏と共に澄みわたる声を披露していて聴きどころのひとつになっている。ニューヨークで活躍するIZZは知る人ぞ知るプログレ・バンドなのだろうか。ドラムがヘタクソでガクッとするが後半になってアニー・ハズラム並に美しい女性ボーカルが登場して救われるGary Sauer and Holly Andersonによる「The Wait of It All」も実はIZZの楽曲をカバーしたものだそうな。「With The World Away」は都会的なイメージとちょっと聴いたことないなと思わせる展開の楽曲で、かなり興味をそそられた。本CDの最大の収穫だったかもしれない。CD2では一番のビッグ・ネームが登場。シアトルのローカル・バンドであるAjalonにゲスト参加したRick Wakemanだ。「What Kind of Love」ではRandy Georgeのテクニカルな演奏(90125Yesっぽい)の上に、一聴してリックとわかるキーボードがちょろちょろと絡んでくる。あくまでゲストであるが、適材適所で好感を持ったよ。元Spock's Beardのボーカリスト、Neal Morseの「Tell Me Annabelle」は静かに盛り上がっていくピアノがベースの作品。『A Trick of the Tail』あたりのGenesisにも通じる作風だな。IQの「Lost In Paradise」は美しいコーラスやアナウンス声のコラージュが印象的なナンバー。朝のニュース番組のオープニングとかで使われても良さそうだ。ローカル・バンドにも、別のプロジェクトであるOne World ProjectのCDS「Grief Never Grows Old」みたいな立ち上がりながら、だんだんプログレっぽく盛り上がっていくSplit Personality(このバンドのメンバーがHP管理とCD作成の首謀者らしい)とか、それはPeter Gabrielでは?とツッコミ入れたくなる佳曲を聴かせるSingularityとか、名前で連想させる音よりもハードに押しまくってカッチョイイMellotron(CD内最長の9分15秒の楽曲だ)とか、メロウな演奏と味のあるボーカルが耳に残るThe Marshall-Gray Projectとか、なかなか楽しめるんだこれが。

最初に用意された600セットは全部が売り切れ。でも、まだオーダーを受け付けているので入手しそびれた人も安心してくれ。5・1ぐらいの発送になるらしいが。CDをゲットしてから各アーティストに興味を持ったら公式HPの「Track List」からアーティスト紹介&各HPをたどる手がある。が、その作品を手に入れるにはなかなか難儀しそうだ。一部のバンドは米国Amazonで扱ってたりもするようだけどな。

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