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2005/05/09

Mike Batt関連作紹介 第3弾:The Planets

ひょんなきっかけからKatie Meluaの『Call Off the Search』(ココ)、Vanessa-Maeの『The Violin Player』 (ココ)と、Mike Battがプロデュースした作品を紹介してきたわけだが、今回は第3弾ということでThe Planetsを採り上げてみる。

Classical Graffiti』 The Planets
2002年発表の1stアルバム。男女各4人ずつの8人組で、ギター×2、ベース、ドラムというロック的なメンバーに、フルート、オーボエ、ヴァイオリン、チェロが加わった格好だ。何かSoft MachineとかCarla Bley Bandみたいな超絶ブリティッシュ・ジャズ・ロック・バンドだったらどうしよう!という期待は一瞬で裏切られるからそういうの期待しないように。収録曲の作曲家名からも想像が付くわけだが、バンド編成のわりには思いのほかクラシック寄りの作風だ。しかもとても軽い口当たり、いや耳当たりか。ロック的なメンバーが裏方にまわって、クラシック的な管弦楽器のメンバーを前面に立てたわけね。リ・アレンジされたホアキン・ロドリゴ、ビゼー、バッハ、ドビュッシー、ラヴェルといった面々の楽曲と、マイク・バットのオリジナル曲がほとんど違和感なく並んでいる。やはり後者の方がロック的で、個人的には「あ、いいなぁ」と思うとバット作品というパターンばかりだった。曲によってイージー・リスニング一歩手前という感触もあるのだが、さすがの演奏というか高い構築度に、知らずと耳がスピーカーの方に引っ張られているなんてこともしばしばである。ギターとフルートのケルティックな響きが美しい3曲目「Grassland Theme」、プログレっぽさムンムンの4曲目「Classical Graffiti」、ギターとバイオリンが甘美で流麗な5曲目「Love In Slow Motion」といったあたりが前半のハイライトかな。最大のオススメは唯一のボーカル・ナンバー「He Moved Through The Fair」。ベース担当のBeverley Jones嬢がマギー・ライリー張りの伸びやかな歌声を聴かせてくれる。決め手の1曲はこれだろう。この曲、元はアイリッシュ・トラッドの有名曲(タイトル&歌詞がHeよりSheになっている場合が多いようだ)で、The Chieftaines with Sinead O'Connorをはじめ、Art Garfunkelから、Van Morison、はたまたLoreena McKennittまで、数多くのミュージシャンに歌われているらしいが、どいつもこいつも聴いたことがないので比較のしようがないのは不徳のいたすところだ。
ちなみにラストに収録された「A One Minute Silence」は、John Cageの「3"44」のマネっこということで一部で物議を醸したらしいが、ま、単純に無音が1分続くだけで主義も主張もなくむしろ話題作りに入れられただけと思われるので無視してよかろう。
全体にリラックスした作りながらも聴きどころも多々あって、必聴とまでいかなくとも聴いてみる価値のある作品といった趣のアルバムであった。次作ではバンド名にあやかってホルストの『惑星』からの楽曲とか収録してくれると面白そうだが、バンドはここんとこどうも開店休業中みたいな雰囲気。来日公演とかも、やったらけっこうウケそうなもんだがどうだろう。

いやーそれにつけてもケイティ・メルア。売れてるみたいだね『Call Off the Search』 。こちらは来日公演も実現間近。6・5、Bunkamuraオーチャードホール。あ、一般発売は昨日の日曜日からだったのか。4月のTV出演とかもことごとく見逃してしまったのだが、ライブはぜひ観たいなぁ。時間が取れたら何としても観に行きたいと。

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