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2006/07/17

Tears For Fears 『Secret World』 NTSC版DVD付き 感想じゃい

Tears For Fears 『Secret World』

また、明後日の方向に飛ぶ。てか、彩音はTFFファンブログではあるのだ。忘れかけていたが。だって最近、何もやってないんだもんあの2人。さて、噂のTears For FearsのライブCD『Secret World』、NTSC版DVD付きを手に入れた。この感動を誰かに伝えたくなっちまったんだよ。本作はフランスでしか発売されていなくてな。もう発売から何ヶ月も経っているのに英国のインポート・チャートではいまだに上位にいるという状態。日本盤は駄目でもせめて英国盤が出るまで我慢しようかと思っていたのだが、DVDがうちで観られるならもう待つ必要はナイッ! アマゾンのは表記を信じるならPAL版。確かにジャケットが微妙に違う。それさえ信じられないケースもあるけどさ。HMVで買えるのがNTSCだ。そこから買った人間が云うんだから間違いない。ちなみにタワーでもNTSCの方を売っているらしいという未確認情報はある。

ライブCD『Secret World』にボーナスでDVD『Le Concert Du Parc Des Princes, 18 Juin 2005』が付いているという体裁なのだが、音だけのCDにも映像付きのDVDにもそれぞれ発見があって面白かった。これはもう聴いて、観るっきゃないのだけど、とにかく素晴らしい内容だ。特になるほど納得だったのが、TFFの魅力は声というか歌なんだよなということ。今回のSecret Worldツアーは、5人編成でそれだけでモロにロック・バンド然としているわけなんだが、キーボードのDoug Pettyが主張を最小限に抑えているので、ハッキリクッキリとギター・バンドになっていてね。その中で声と歌の印象が一際、際立っているんだ。低いところから高いところ(意図的な裏声も多いが)まで物凄い表現力で理知と狂気を行ったり来たりするローランドと、ロック・バンドでそんな繊細な声の奴はいねえいねえ大丈夫かとツッコミたくなるのだがまさにそこが他にはない魅力であるカートとが、各曲で絡み合う混ざり合う。「Mad World」のバックで唸ってるローランドにはそりゃゾクゾクッとしたもんさ。で、それじゃバックの音はカラオケか?というと、これがまた今までに聴いたことないアレンジで迫ってきて、全体に張り詰めたテンションがしっかりあってな。アルバムのアレンジを捨ててなお新たな魅力を感じさせ、かつちゃんとTFFの音として頷かせる演奏なんだ。これはもう明らかにオリジネーターとしての意地というか、現役バンドとしての覚悟みたいなものを感じたよ。とりわけラストの「Shout」には驚かされること請け合い。「そこから歌うのかよ!?」とか、もっと大団円のカタルシスを観客にやってもいいじゃないかと思わざるを得ないサビとか。しかしこのジワジワと響いてくる熱な。これこそがリアル・タイムのTFFの魅力なんだよ。これを大人になってつまんなくなったとか云う奴ァ、わかってないよ。TFFがじゃねえ、ロックがだ。「Shout」は、終わり方の潔さもたまらんね。いや全曲感想とかやりたいくらいだと思うのだが、いろいろ控えているのでやめておこう。

DVDの映像はまずまずの出来だと思う。淡々とライブの撮り方だなぁという感じ。オープン・スタジアムでの昼公演だからか、観客は燃えるようなというのではなく、じんわりと盛り上がってる雰囲気。フランス公演ならではのフランス語MCとパリジェンヌの観客クローズアップがそれっぽくて好感持てたよ。そういうの含めて基本的には素直な作り。3rdの頃のサンタバーバラの映像みたいに途中モノクロになったりするが、そんなには気にならない。あと、ステレオだけでなく5.1チャンネルでも聴けるようになっている。
CDのボーナス・トラックについても触れておこう。「Secret World (Radio Edit)」はいきなり冒頭が短くってズッコケる以外に取りざたするところのない短縮バージョン。「Floating Down The River」は、TFFの2人にCharlton Pettus、Nick D'Virgilioが加わったTFFライブ・バンドの初録音。何だこのキュートな音は。こんなTFFは聴いたことない。曲展開の一部は10ccみたいだが、ここまでポップで爽やかで可愛らしい音でしかも狂っててプログレな音楽はなかなかあるまいて。例えさえ思いつかん。オイラは好きだ。「What Are We Fighting For」は『Mayfield』1曲目のミックス違いだった。残念。各楽器の音がクッキリと安定した分、『Mayfield』収録版に感じられたアイリッシュ・トラッドみたいな冷えた空気感はほぼ皆無になった。どっちが好きかは好みの問題だろう。ちなみにオイラは曇り空に歌ってる感じのオリジナル版の方が好きだな。

ちょうど1年程前のライブ音源に今頃、聴き入っているなんて、遅すぎるよなぁ。TFFがもっとちゃんと活動してくれてればいいんだよ。
てか、来日してくれりゃイインダヨ。グリーンだよ。

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