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2007/12/19

Tone Dogs - シアトルを巡る音楽旅行の始まりに

この度、ArcRyte Onlineさんに「インターネット・アーカイブでライブ音源を聴く」をピックアップしていただいちゃったようで。一応はなるべく他でやってなさそうなものを勝手に書いてるだけの人間ではあるが、それなりに反響なり反応なりがあるのは素直に嬉しいもので。で、そのエントリであえて採り上げていた2人が在籍するバンドがTone Dogsってなわけでな。

Ankety Low Day

Ankety Low Day』 Tone Dogs
1990年の作品。Amy Denio、Fred Chalenorという稀代のマルチ・アーティストと、当時、SoundgardenのドラマーであったMatt Cameronによるグループ。出てくる音はバンドっぽいのに、核となる部分はほとんどChalenorだったりDenioだったりの演奏による多重録音だってんだから目が点。1曲目からカッコいいベースだなぁなんて思うと実はChalenorが居なかったり、Denioっぽい音楽だなァと思ったらChalenorの作曲だったりなんて感じでもう何がなんだか。さらにゲストでFred Frithが大活躍していたり、Hans Reichelが歪んだギター音足してたりで、とにかく軽くて深い。アバウトに云えば全体像はおそろしくよくできたアヴァン・ポップ。連想するのはHenry Cow、Soft MachineといったカンタベリーのバンドやKing Crimsonなどのプログレ、Policeみたいなパンクっぽさを含んだポップ・ロックといった辺り。しかし何より特筆すべきは、そういったものを完全に咀嚼して吐き出された音楽の揺るぎない力だ。何か別のことをやりながら聴いていても、何度となくハッとさせられ、スピーカーの方を振り向いてしまうような強烈な主張が音楽そのものにあるのだよ。そしてヒリヒリするようなギター・サウンドやアルバム全体に通呈するダークな雰囲気といったグランジとの共通点。大企業で働いて昼にはカフェ飯みたいな明るい雰囲気の裏側にどんだけ暗い部分があるんだシアトルよ? 想像の中のシアトルはスゴイことになっていたりする。たぶん本物とは違うんだけどな。

こういう作品をまずは多くの方に聴いてほしいのに、マーケットプレイスでもそこそこいいお値段。というわけでCD BABYを利用した次第だったのだよ。あと彼らのMySpaceでは現在、2ndアルバム『Early Middle Years』からの楽曲も含めた5曲のフル試聴が可能だ。実はこの2nd、何と本日、米国から届いたのら。これから聴くのら!

Matt Cameronはその後、SoundgardenからPearl Jamに異動してグランジ一直線の人生を歩むことになる。この3人の中で最もメジャー・フィールドを歩んでいるとは不思議なものだ。なお、プログレ・ファンで彼がRushのGeddy Lee唯一のソロ・アルバム『My Favorite Headache』でも叩いているのを知っていたら大したもんだ。

ちなみにテキサスに同名のブルース・バンドがあるようだがもちろん無関係だ。

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