« Adiemusを歌いながら版画を彫っただろうか | トップページ | もう「Snow Kiss」をシングルで出したらいいじゃんか »

2008/11/01

Bruford以降の"unknown" John Clarkを知っとるけ?

カンタベリー音楽ファンならまず知らない人はいないのだが、名前は"unknown"John Clark(誰も知らないジョン・クラーク)というギタリストがいる。Bill Brufordが率いたバンド・Brufordの2代目ギタリストで、初代であるAllan Holdsworthの後を受けてなお遜色ない腕前を披露してくれたことで知られる。

The Bruford Tapes

スタジオ盤『Gradually Going Tornado』とライブ盤『The Bruford Tapes』における彼の演奏は、ホーさん並にテクニカルでありつつも、繊細さを若干後退させアグレッシブな要素を上乗せした感じで、聴いていてたいへんワクワクするのだ。ちなみにジャケ写の左上の人。頭も後退している。上手いこと云ってる場合じゃないっての。John Clarkなどという平凡で同名の有名人も多い名前ゆえに「unknown」なんて付けられちゃった(カンタベリー・センス?)ものの、その非凡な才能はこの2作で堪能できる。

さて、Bruford解散後のこの人の足取りってのがweb上でも意外なほどに取り沙汰されていない。それというのもCliff Richardという日本のロック・ファンましてやプログレ・ファンもほとんど聴いていないであろうシンガーのバック・バンドで活躍するという道筋を選んでしまったが故なんじゃないだろうか。ぶっちゃけオイラもぜんぜん彼の作品を聴いてないんだが。John Clarkは1983年発表の『Silver』から2001年発表の『Wanted』までのオリジナル・アルバムに名を連ねるほか、Cliff Richard's Bandのメンバーとして長きにわたり貢献してきたのだそうな。まさに知らなかったー。そんなわけで1983年以降のライブDVDを観れば動くJohn Clarkをもれなく観ることができる。中でも『From a Distance: The Event』あたりが売れた映像作品として知られているものらしい。実はYouTubeにもアップされていたりするよ。いくつか観てみたけどやはりあくまでもバッキングに徹した演奏といった風情。曲の間奏部とかエンディングの盛り上げ役としては適材適所だけど、楽曲における貢献度という点では微妙なところ……。ま、ガッツリDVDをチェックするとかしてみなけりゃ意見を云っちゃいかんところかもしれんけど。えーと、オイラの観た映像では高確率で帽子かぶってたっす。YouTubeで探す場合、ハゲではなく帽子のギタリストを探すように。

ちなみに2008年現在、68歳にしてなお意気盛んなサー・クリフ・リチャードの最新ツアー「50th anniversary Time Machine Tour 2008」にもJohn Clarkは帯同している模様だ(ソース)。前置きがやっと終わった。

of the Line

End of the Line』 Necropolis
オイラの知る限りCliff Richard関連以外でJohn Clarkの参加が割れた唯一の作品。これまたカンタベリーとかとほど遠いデス・メタルみたいなバンドで、あくまでゲスト参加らしいということまで調べはついており、不安感いっぱいながらもついネット通販で注文しちゃったのだが、これが何と1曲目の冒頭間もなくしてのギター・ソロのみの参加であった……。彼らしいフレーズにニンマリはしたのだが、ぶっちゃけそれだけの作品であった。本編に書くことがあんまり無かったので前置きが長くなった次第。ヤレヤレ。

追記:Necropolisのドラマー・Steve Clarkeってのが、Ted Emmett、Steve Franklin、Hugh Hopperらの参加で知られるConglomerateのメンバーだった人でその辺からのカンタベリーつながりの模様。そんなわけでConglomerateのギタリストであるTim Crowtherもゲスト参加しているよ。そのSteve ClarkeとTim CrowtherはNetworkというジャズ・ロック・バンドの中心人物だったそうだ。ちなみにNecropolisのベーシスト・Algy Wardを加えたトリオ編成によるGroonというバンドで『Refusal to Comply』という作品が出ているらしいよ。なぜかNetwork名義でも再発盤が出ているようだが。
メンバー的な観点からすれば、Necropolisも由緒正しきカンタベリー音楽の傍流として捉えることもでき、それなりに趣き深くなったりならなかったり。

|

« Adiemusを歌いながら版画を彫っただろうか | トップページ | もう「Snow Kiss」をシングルで出したらいいじゃんか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28861/42966160

この記事へのトラックバック一覧です: Bruford以降の"unknown" John Clarkを知っとるけ?:

« Adiemusを歌いながら版画を彫っただろうか | トップページ | もう「Snow Kiss」をシングルで出したらいいじゃんか »