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2009/06/23

Around TFF 1 『Love In The Time Of Science』 Emiliana Torrini

最近、彩音にはTears For Fearsが足りないとお嘆きの貴兄、ご安心めされい。何もかも足りないだけだから……というのも何なんで、前々からやろうと思っておったTFF周辺のミュージシャンの作品を紹介する企画をやっていこうかと思うわけだ。
ま、続かなかったらご愛嬌……。

最初なんで飛び道具的なものからにしようかとも思っていたのだけど、やっぱり正攻法で行くことにした。親切設計。

Love In The Time Of Science

Love In The Time Of Science
Emiliana Torrini

流石にここら辺は抑えているファンも多いかもしれないのだけどね。ジュエミリアじゃなくてエミリアナさんの1999年の作品。TFF的時系列で云うと『Raoul And The Kings Of Spain』の後というかLive Kings Tourの後という時期にあたる。アルバムすべてをプロデュースしているのがRolandとAlan Griffiths。しかも「Wednesday's Child」「Baby Blue」の2曲はこのコンビのペンによるもの。さらに演奏のほとんどはRolandの多重録音となれば、TFFファンにとって最重要「Around TFF作品」と云っても差し支えなかろうて。全編を通じての雰囲気は一聴してすぐにわかる『Elemental』風味。打ち込みを丹精に重ねた音を中心に据えてジンワリと盛り上がっていく感じのアレンジ&演奏である。『Elemental』がお好きでまだ聴いていない方はすぐにネット通販で調達すべきだぜ。そして乗っかってくる声はズバリ初期のBjorkそっくり。ただ、ぶっ壊れたような歌い方ではないので、大人しい性格だったアナザーBjorkといったところか(ちなみに元The SugarcubesのドラマーSiggi Baldurssonが本作の数曲で叩いている)。切々とした歌い方はTFFサウンドに絶妙にマッチしている。「Baby Blue」あたりはBjorkというよりDagmar Krauseに近いように思える瞬間もあって豊かな表現力を感じさせるものだ。もちろん「この曲、Rolandが歌ったらどうなっていたかな?」を想像しながら聴くという楽しみ方もアリだろうけどね。「Summerbreeze」という曲だけ風合いが違うのだけど、これはMark AbisというSSWの作品で、印象的なアコースティック・ギターも彼の演奏だからである。しかしこれがまたなかなかの名曲名演でな。Rolandも流石に遠慮したのかほぼ原型のままのアレンジっぽい。その後、Mark Abisがセルフ・カバーした演奏も含まれている『Changing Inside』というアルバムはかなり気になっている。ということで、さらにお得した感じまで得られる本作。繰り返すけどTFFファン必聴だ。
エミリアナ・トリーニはこの間書いたヴィゴ・モーテンセンも出演する『ロード・オブ・ザ・リング』の2作目のエンディング・テーマを歌って一躍有名になったようでな。自分の関わった作品の後にブレイクする姿をRolandがどんな思いで見ていたのかもちょっと気になるところだね。

さて、次回はAlan Griffiths+αで行こうかなと思っているのだけど、リクエストも受け付けるので何かあればコメント欄へどうぞ。

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コメント

久しぶりにお邪魔します。
ネット未開通状態から復活しました。

Emiliana Torriniはとりあえず買いました。
たぶんここで知ったような気が・・・
でも随分前なのでどんな音楽だったか忘れちゃいました。
この機会に積みっぱなしになっているCD置き場から
探してみます。
綺麗に並べてるのはTFFと某日本アーティストだけなので。

次はリックオケイセックあたりでしょうか!?
期待してます。

投稿: ニキタ | 2009/06/23 19:36

ご無沙汰してます。

エミリアナ・トリーニ! 盲点でした。ローランドとアラン・グリフィスが曲を書いているとは。珍しく懐があったかいので早速購入しようと思います。

>>自分の関わった作品の後にブレイクする姿をRolandがどんな思いで見ていたのかもちょっと気になるところだね。
懐かしの"Ticket to the World"は、彼女のことを歌った曲なのではないでしょうか。彼女の持つ若さや可能性に対する愛情と羨望のようなものを感じますね。

投稿: じゅり | 2009/06/23 20:18

わぁ~ 
まさかのじゅりさんの投稿びっくりです。
いつもサイトを見させてもらっていました。
やっぱりTFFへの愛情が強い人は集まるんですね。

生きているうちに一度だけでいいから
生のローランド&カートに会ってみたいです!

次の新譜がでるかどうかは怪しいですけど
出たときはみんなで来日もしくは遠征とかしてみたいですね。
たぶん賛同してくれる人は日本で結構いるんじゃないでしょうか?

なんか楽しみですね!

投稿: ニキタ | 2009/06/23 22:56

ニキタさま
ついに一度紹介したものを無意識で紹介する通称・温帯病(はい、ここじゅりさん笑うとこ!)が始まったかと自分ち検索したら2005年3月に「Morning Becomes Eclectic」を紹介する際に触れていたんですな。いやはは。
リック・オケイセックは当然やることになるかと。でも外堀から埋めていく予定なので順番は後の方になるかと。
とりあえずAlan Griffiths、Neil Tailer、Charlton Pettusあたりからやっていこうかと思っているんですよ。ん?「どこがTFFじゃい!?」とか云ったらダメです。あと、最重要「Around TFF作品」はオリータ・アダムスの1stだろ?とか云ったらダメですw

じゅりさま
どうもです。そんなわけでTFFそのものはもう皆様の思い入れと共に語り尽くされている感が否めないもので、ダラダラとRolandやCurtの参加作やツアー・メンバーだったミュージシャンの作品なんかを紹介していこうかなと。次回のAlan Griffithsがまたアレですよ。面白いと思いますよ。

投稿: SHIRO | 2009/06/24 00:42

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