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2009/08/27

いまさら『Bouno! 2』について書くのには理由がある

Buono! 2

あまりに好きすぎる作品は人に教えたくなくなるという考え方があって、その昔、作家の星新一は某SF作品の原書が書店に入荷されるなり買い占めたりしたことがあるそうな。また、説明するのが仕事の料理評論家でも、本当に美味しいものに出会うと言葉を失ったりする。『Bouno! 2』はオイラの中でまさにそんな位置にある。だから黙ってた。でも、やっぱりちょっと云っておきたい。J-POPならではのフェイク感ありありでありながら心地よい完成度を誇っていた前作『Cafe Buono!』とは違い、何に似ているとか云わせる幅もないほどにオリジナリティを感じさせるバラエティに富んだ各楽曲はもう至極の域に達しているのだ。いわゆる1st踏襲型のつくりでありながら、1stを超えた稀有な例とも云えよう。アイドル+テクノ・ポップ+ダンスというオールド・タイプなアイドル・ファンの世代的嗜好を刺激するアイテムを並べたPerfumeがあれだけ売れるのだから、アイドル+ハード・ロック+超絶歌唱表現のBuono!ももっと売れていいはずなんだ。買い占めきれないくらいに。少しでも興味のある向きは聴くしかない。とりわけラスト2曲が泣ける。「OVER THE RAINBOW」は重度のSPEEDファンのオイラでも、SPEEDの各曲を軽く超えるインパクトでオイラの心に残り続けるだろう。それから「ゴール」という曲だがね。これだけは似ているものを云っておきたい。というのも、あまりにもColdplayのアルバム『Viva La Vida』の表題曲に似ていると指摘する人が多いからなんだが、それはアレンジのほんの一部だけの話じゃないか。オイラの耳からすると、XTC初期のAndy PartridgeとXTC後期のAndy Partridgeがタッグを組んでプロデュースしたような作品としか感じられない。誰か試しにAndyに歌わせてみてほしい……それは無理そうなので、みんなにAndyの声真似で歌ってみてほしい。実にしっくりとハマる。ちなみにひとつだけ惜しいなぁと思うのは、仮で付いていた『Bouno! Bouno!』の方がタイトルとして良かったなぁということ。King Crimsonの「Vrooom Vrooom」みたいでイイじゃないか! なぜ変えたのよッ!? コレとの類似性に配慮したとも思えんのだがなぁ。

何でこういうことを書こうと思い直したかというと、いなやんという友人からColdplayの音源をしこたま聴かされたからなのだった。いやー王道を避ける傾向があるもんで自分。聴いてなかったの。U2的なとか、Pink Floyd的なとか、Radiohead的なというか、まぁその大きな会場でライブを行うバンドと似た雰囲気がありつつ、独自性があるのだからそりゃ売れるよなという感想。個人的な好みで云うと、正直な話、あまりピンとは来なかったのだけどね……。

関連エントリ:いまさら『Cafe Buono!』をやっておこうか

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コメント

ども。いやーColdplay取り上げていただき、ありがとさんです。何より福岡さんが喜びますdog。すぐそこサンクス!

投稿: いなやん | 2009/08/31 12:29

いなやんさま

いやーColdplayはあらためて採り上げる機会があると思うよ。いろいろなバンドの良いとこ取りする雑食性が、だんだん悪くないと思うようにもなってきているのでね。

ただ、最近になってPink Floydとか聴き直してみたりしたのだけど、やっぱり本家は凄いわ。と思ったり。

投稿: SHIRO | 2009/09/05 14:51

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