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2010/01/02

Around TFF 10 Charlton Pettus関連作品2 Before 2000

ATFFってば元々は1エントリ1アルバムで紹介するスタイルで行こうかと思っていたのだけど、ムリヤリ引っ張ってもなぁというケースもあると思うんだ。ということで、今回と次回はCharlton Pettus関連作品を簡略化した感想で前後編に分けて一度にガーッと消化しちゃおうかと。ま、TFFファンで、ここまで追いかけようって思うのはぶっちゃけ世界中でも少ないと思うし。あと本音。そんなに語ることは、な・い・ん・だ……。

Neverland

Neverland』 Suzanne Ciani
1988年に発売された所謂ヒーリング系シンセサイザー奏者であるSuzanne Ciani(スザンヌ・チアーニ)の3rdアルバム。彼女がグラミー賞にノミネートされ、イージーリスニング・ファンだけでなく幅広い人気を得る足がかりになったと思しき作品だ。調べた限りCharlton最初期の参加作の模様。3曲に演奏とアレンジで参加しているが、まぁ、ぶっちゃけ彼らしさってのは欠片も感じられない。最終曲に若干ボーカルが入るが、ほとんど全編インスト。アルバムそのものはどの楽曲も聴きやすくって、好きな人にはたまらない世界だろう。オイラもたまにこういうの無性に聴きたくなる。でも、耳にはあまり残らない。

Emotional Battlefield

Emotional Battlefield』 Sluka
1989年の作品。日本のレコード会社・メルダックの中の人が一目惚れしたのか、80年代が永遠に続くというロック・ビジネス幻想から青田買いしたのか、日本で先行デビュー!のはずが日本だけでのデビューとなっちゃったChristopher Sluka率いるNYのバンド、スルカの1st。音楽バブルは終わっていた……。音もいわゆる産業ロックの香りが強い、キャッチーかつサビが耳に残りやすい感じのアレ。フロント・マンのChristopherを前面に押し出す編成だし音づくりになっているが、日本人の仕切りがあるせいか丁寧なプロデュースでまとまっているなぁという出来になっている。それが無難さやつまらなさにつながってしまっているキライもあるのだけどね。しかし、後にI, Synthesistの名義で活動することになるChris Ianuzzi(Suzanne Cianiの作品への参加もある)というキーボード奏者の演奏はなかなか印象的だ。パーマネント・メンバーのCharlton(ジャケ左上)はもちろんギターでアルバム全編にわたりガッツリ弾き倒している。ギター・ソロなんかもちょいちょいあるのだけど、無難なフレーズでまとめてんなぁというところで、腕が無かったのか制作陣の意向だったのかはよくわからん。全体にPhil Manzaneraチックなギターといった風だな。2曲の共作があるだけで、作曲にはあまり関わっていない。

アルバム・ライナーから引用:「チャールトンは母親がフラメンコ・ギターのプレイヤーだったこともあって、7歳の時から母親にギターを教わる。が、既に3歳の時から、クラシック・ピアノを習っており、10歳からはクラリネットを学び始め、この頃から自分のバンドを作って活動を開始し、高校、大学はフュージョン・バンドを組んで、ボストンのクラブでプレイしていた」。……そのフュージョン・バンドの音、聴いてみたいわ。

Fear Of Ordinary Life

Fear Of Ordinary Life』 Sluka
1990年の2ndアルバム。前作よりバンド・アンサンブルを意識した感があり、Charltonもすべて共作ながら13曲中7曲で作曲にも関わっている。ギターだけでなく、2ndキーボードやバック・ボーカルも担当するようになった。ただ、楽曲は総じて小粒というか地味な空気が流れているので好みが別れるところだろう。ぶっちゃけボーカルがもっと特徴的だったらいいのになぁと思う。ジャケット通りの端正とかお上品とかいうイメージから抜け切れない感じがあってね。惜しい。ラストのフュージョン色プンプンな「Soldier Of Sincerity」みたいなのをもっとやってくれれば面白かったかも。なお、この2作のみでCharltonが脱退した後もバンドは継続中。Slukaについては公式サイトがあるので詳しく知りたい向きはどうぞ。

Tick

Tick』 Marry Me Jane
1997年作品。前年に同名アルバムでデビューしたMarry Me Janeの2nd。女性ボーカリストAmanda Kravat率いる5人編成のバンドだ。Charltonはメンバーというわけではなく、Jay Healyと共にプロデュースを担当。その他、バンドと一緒に全曲のアレンジを行い、3曲で共作もしている。Amandaの歌声もバックの演奏もズバリSheryl Crowっぽい。もっと繊細な感じだけど。曲によってはケルティックな雰囲気もチラホラ。メリケンのくせに。なかなか佳曲が多いアルバムに仕上がっていて、これは自信をもってオススメできる作品だ。じわじわ盛り上がる「Faithless」とか好きだなぁ。後のCharltonらしい立体的な音響空間はまだ聴けないが、通底する音の広がりへのこだわりが散見されて、なかなか楽しめる。なお、バンドは現在も継続中。ちなみにタイトルは「tea eye see kay」という表記もあるので、『ティック』と読むわけではないらしい。

あれ? 意外と情報だけでも長くなっちまったなぁ。あらためて云うまでもないと思うのだけど、TFFらしさは皆無と云っていい。でも、それぞれ聴きどころのある作品にはなっていると思うので、機会があったら聴いてみてもいいんじゃないかな。

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