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2010/01/04

Around TFF 11 Charlton Pettus関連作品3 After 2000

今回は、Charlton Pettusの今世紀に入ってから関わってきた作品を紹介していこう。
前回の期間をバンド・イヤーズと捉えるなら、今回の期間はアイドル・イヤーズと云えよう。アイドル歌手のプロデュース・ワークがめっさ増えて、そっちで知る人ぞ知る存在になっていってしまう。

For Nearby Stars

For Nearby Stars』 VPN
ジャケのせいでエレクトロニカみたいなのを想像しがちなんだが、2001年に発表されたAustinとPattyという双子のHughes兄妹を中心とした4人組バンド、VPNの2ndアルバム。バンド名はVery Pleasant Neighbor(とっても楽しい隣人)の略らしい。本作でのCharltonはプロデュースとバンドが出している音以外の様々な楽器演奏で全面参加。4人全員がボーカルも担当するということでハーモニーを生かしたアレンジがムーディでジェントルな独自の世界を形成している。例えるのが難しいわ。Charltonらしい深い音響空間はまだ鳴りを潜めているが、荒さがないのにノリの良さが活きている仕上がりが秀逸。楽曲も演奏もクオリティ高ー。これはもっと聴かれるべき名盤じゃなかろうかと。Charltonの音づくりに反応しちゃったファンにとっては今のところ最重要作品と云い切れる。

Metamorphosis

Metamorphosis』 Hilary Duff
女優Hilary Duffの音楽における出世作。2003年発表。Charltonの関与は1曲のみ。3曲目の「Workin' It Out」の作曲をCharlie Midnight、Marc Swerskyと連名で担当。プロデュースもSwerskyと共同で行っている。大ヒット・シングルの「So Yesterday」「Come Clean」というよくできたアイドル・ソングに続く3曲目なのだけど実にすんなりと聴けてしまう。サビが弱いというところは否めないが楽曲的には前述2曲よりアレンジも曲展開も面白い。そしてCharltonの音空間はかなり出来上がっている。Hilaryの歌声も若いのに表現力豊かで流石。全米チャート1位、370万枚売上は伊達じゃない。Buono!も一歩踏み込めばこういう世界にたどり着くはずなんだがなぁ。1曲こっきりなんだがCharltonの名声はそりゃそれなりに知れ渡ったということで。

Hilary Duff

Hilary Duff』 Hilary Duff
2004年作品(日本盤はCCCD)。Charltonの関与は1曲のみ。12曲目の「Cry」で前作とほぼ同じ布陣によるスタッフが揃った。ロック色が強まったアルバムなのだが、この曲はバラードでおとなしい。アーティストの性質上、ボーカルが前に出たアレンジになるのは仕方のないところだろうけど、バックの演奏に奥行きの広さがあるのはプロデュースの賜物に違いない。アルバムには演奏者クレジットがまったく無いのだけど、Charltonもかなり演奏していそう。後半のキーボード使いは彼らしくてニヤリとさせられた。Hilary自体は本作以降少しずつ失速し音楽的キャリアは振るわなくなっていくのだけど、結局のところアイドルの賞味期限は早いということだろうか。個人的にはもう一花咲かせてほしい気もする。

A Little More Personal (Raw)

A Little More Personal (Raw)
Lindsay Lohan

Hilary Duffにも似た立ち位置にいるアイドル歌手Lindsay Lohanのヒット・アルバム『Speak』に続く2nd。通称「生」。何だそれ? 2005年作品。Charltonは、女性SSWであるMichelle Lewisらとの共作曲「Beautiful Life (La Bella Vita)」の提供のみで、プロデュースや演奏は担当していない。アルバムのラストに収録されているこの曲は、現在放送中のTVドラマ「ザ・ヒルズ」のサントラにも収録されているそうな。ギター演奏をベースとしたアコースティック・バラードといった風情で、知っている耳で聴くとCharltonらしさはけっこう感じられる。演奏とプロデュースはアイドルものといえばこの人といった感じのGreg Wells。ちなみに2曲目の「Black Hole」では紹介済みのTFF人脈、Louise Goffinが作曲に関わっている。アルバム全体も色物っぽいジャケの割に中身はよくできていて、なかなか味なCheap TrickStevie Nicksのカバーなんかも聴ける意外なほどの好盤だったりするんだぜ。

Damaged Heart

Damaged Heart』 Jessarae
2009年3月に発表された14歳少年SSW、Jessaraeの5曲入りミニ・アルバム。Charltonの仕事としてはおそらく最新のもののひとつ。全曲のプロデュースとほとんどのバックアップ演奏を担当している。MySpaceで全曲フル試聴できる。聴けば一発でCharltonらしい音響空間が理解できることだろう。時に女の子っぽくも聴こえる歌声が瑞々しー。日本でデビューさせたら萌え萌えになる女子続出だろうなぁ。日本amazonはMP3のみ。米国ならCDある

なお、Charltonは現在、Austin Andersonというこれまた15歳という少年ボーカリストの作品をプロデュース中の模様。こちらは中性的な感じはなく、ああ、男の子アイドルだなぁという雰囲気である。

ちなみに前後編でお送りしたCDはどれもだいたい安値で入手可能だったりする。オイラが買ったときはもっと高かったんだがなぁ。SlukaはAmazon.co.jpのマーケットプレイスで1円~みたいな感じだし、Hilary Duffもブックオフ250円棚にチラホラ。Marry Me Janeも米国Amazonで安く買えるよ。あと中ノ森BANDの『Do the Rock』というアルバムに「New Year Party」という曲を共作ながら提供しているらしいんだが、聴けていなくて残念だ。せっかくニュー・イヤーになったばかりで絶好のタイミングだというのにな。ちなみに云っとくと、Buono!のバック・バンド、Dolcheのドラマーは元中ノ森BANDの人らしいね。あ、そんなところでつながった、みたいな。

TFF的な見地からまとめると、こういうお仕事をしている人がRolandとCurtをガッツリと支えているのだということを知っていただくことで、安心感を得ていただけるんじゃないかと。Curtとの付き合いは1995年辺りからなのでもう15年。再結成TFF以降ということで云ってもまぁだいたい10年くらいになるわけだしね。過去、TFF人脈でそんなパートナーシップを持っていたのはまさにRolandとCurtの当人たち同士だけなんじゃないかというくらいで。実に頼もしいサード・パーソンだと思っておりますよオイラは。

さて、実はこの後もCharlton Pettus関連作品が続くのだけど、違うTFF関連のミュージシャンの話が中心になるので、とりあえず幕引きということでな。
それ以外のまだ聴けていないCharlton Pettus関連作(けっこう数多くある)もフォローの必要性を感じたらまたあらためて紹介していきたい。

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