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2010/02/15

Around TFF 13 『Hunk』 Hunk

予定ではあと5回ほど、TFFの最新スタジオ・アルバムといっても気がつけばもう6年前の作品になってしまうんだが 『Everybody Loves A Happy Ending』の関連作&ミュージシャンを紹介していく。それからRoland's TFFに行って、『The Seeds of Love』関連へと遡っていこう。その辺を先にやってくれって? そっちの方が需要があるって? いや、こっちも面白いんだってば。

今回は『ELAHE』収録の数曲に参加しているKenny SiegalBrian Geltnerが在籍していたバンド、Hunkでござる。Charlton Pettusもお手伝いしているあるよ。

Hunk

Hunk』 Hunk
1996年のデビュー・アルバム。かつ現状唯一の作品である。前回と同じような始まり方だが気にするな。「Hunk」で画像検索すると体育会系ムキムキマッチョな外国人お兄さんがいっぱい出てきて腹筋を始めたくなること請け合いなのだが、ジャケ絵でも冴えないオジサンが鏡を見たら中からそんなお兄さんがニッコリみたいになっちょるね。だいたいそんな意味のバンド名。音も実に男くさいんだけど、別に変態じゃなくてストレートなガレージロックだ。Nirvanaの『Nevermind』が1991年で、その5年後なんだから同じgeffinレーベルが狙っていたのは2匹目のドジョウだったのかもしれない。プロデューサーはSonic Youthとの仕事で知られるオルタナ系が得意分野なDon Fleming(プログレ通の貴兄にはB.A.L.L.時代のKramerの盟友と云った方がよいか)だし。力入ってた。でも、残念ながら派手にコケた。そんなわけでamazonでもマーケットプレイス1円だったりして……。しかし、しかしだよ。世間の評価なんか気にしないで耳を傾ければ、その良質な楽曲たちに唸らされること間違いナシなのだ。
ギター・バンドだったら「みんなグランジ」みたいな乱暴な括り方って当時あったし、実際、そこら辺をわざと狙ってやっていた人たちもいた。Rushの『Counterparts』というアルバムなんか「グランジ? それ美味しいの?」と本人たちは云いそうだが、明らかにあの時代の音づくりを敢えてやっている。その上、あくまでもRushで最高だったんだから大したもんだ。でもってHunkというのもたぶん根っこにあるのはグランジとかオルタナではなく、4人になってからのForeignerCheap Trick的なポップさを伴ったギター・バンドで、しっかりした骨組みの楽曲がバラエティ豊かに並んでいるのだ。切々と歌われる「TV Moon」、Brian Geltner(ドラム)とDrew Santarisiero(ベース)というリズム隊の仕事っぷりに唸らされるグルーヴィな「You'll See」、劇的な展開でじわじわと盛り上がっていく「Stabbed」などなど実に楽しい。若々しいというか瑞々しいボーカルはネリー・フーパー君で、誰だってワイルドバンチなNellee Hooperかとハッとさせられるわけなんだが、綴り違いのNellie Hooperでもちろん別人。その後の音楽活動がよくわからないので、業界から足を洗っちゃったのかもしれない。残念な限りだ。すべての楽曲の作曲はギターのKenny Siegalが中心になってなされている。ブックレット中のアーティスト写真でも真ん中にいるので、実質、彼のバンドといってもいいところだろう。
本作は、ファンがつくって一応、公認取っているっぽいMySpaceで数曲試聴できるほか、彩音ではRascal Reporters関係でお馴染みのReverbnationに同じ人がアップしたと思しきスペースがあって、未発表曲4曲を含むデモ・テイクが7曲も聴けちゃうので、これ要チェックやで。あ、『Hunk』の全曲も続けて試聴できちゃったりするよ、わかりにくそうなので念のため書いとこ。

TFF的観点から注目したいのは、1996年という年は『RATKOS』ツアーの時期に当たるということ。良かれ悪しかれグランジ・ブーム以降という立ち位置で音づくりをしていた同朋という見方ができるのだ。やっぱり音楽的にTFFと似ているとは云い難いわけなんだが、同じ時代の音楽の香りが感じられる練り上げられたロックという点では近しいものがある。そして、結果的に『ELAHE』で一緒に仕事する理由みたいなものは朧げにでもきっと感じられるに違いない。

で、Hunk解散後の彼らのその後は次回に続くんだなこれが。『ELAHE』における彼らの仕事っぷりもそこで語ろうかと。

ちなみにCharltonは1曲だけ「The Rope」という曲をメンバーと共作し、なぜかClavinetを演奏している。演奏での存在感はあまりない。曲の方はバンド・イヤーズのCharltonらしいキャッチーさが感じられてなかなか良い。
ま、Charltonは次回ももちろんしぶとく登場するので乞うご期待なんだけどね。

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