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2011/05/09

イージーリスニング侮り難し Tommy Greer

いや、このところイージーリスニングとクラシックばかり聴いているのだ。特に「ロイヤル・フィルハーモニック・コレクション」(CD屋のワゴンで定価315円で投売りされているアレ)の諸作と、こちらのCD。

Being with YouBeing with You』 Tommy Greer
1996年の作品。「Romantic Interludes」というシリーズの1作で、他に『Acapulco Moon』、『Under the Stars』などの作品がラインナップされているようだが、ミュージシャンは全然違う人たちのようだ。本作はTommy Greerというぶっちゃけ聞いたこともないような米国人が作曲・演奏をすべて担当しており、「INSTRUMENTS:keybosrds, synthesizers, samplers」の表記通り、実に整然とした音が延々と出てくる。ロックのダイナミズムとかとまったく無縁な世界。どの曲も同じようなミドルテンポ。だがそれがいい。要するにこういった音楽家に求められるのは、毒にも薬にもならない音楽ではないんだな。それは環境音楽だ。そうじゃなくて、明らかに「薬になる音楽」作りを要求されているわけなんすよ。そういったお題の中で、真摯に突き詰めて作られた音楽が悪かろうはずがないじゃないか。「イージーリスニング=簡単に聴ける音楽」ということで、みーんな同じようなもんでしょ?という態度だった自分を反省したい。ま、とはいえ、まったく耳に残らないような作品も少なからずあるわけではあるんだけどね。
本作から感じ取れる最大の魅力は「歌心」だ。この旋律に歌詞を乗っけて生演奏したらかなりカッコイイぞ!?という曲がちょいちょい出てくる。さらに3曲目「Contours」のような毛足の揃った絨毯のような厚いキーボードで奏でられるミニマル・ミュージックなんかもあってこれまた面白い。深いシンセ・ベースに導かれてロマンチックなメロディが遊ぶ「Only To Be With You」はAOR的な寡曲といっていい。今の自分にはこういう甘ったるい音楽が必要なんだ。糖尿病にならない程度には。
Tommy Greerは大きく紹介されたりしていないもんで調べた限りの情報だけなんだが、Rick CuaとかJohn SchlittとかBarry Cromptonといったミュージシャンの作品にクレジットがあり、ピンと来る人はこのラインナップですぐわかるのかなと思うのだけど、クリスチャン・ロック界隈で活躍している人らしい。オイラ全然知らん世界なんだが。Legend Sevenの『Blind Faith』では、メンバーではないものの全面的に参加しているようだ。
自身の作品は、他に『Becoming One』、『One Starry Night』のほか、Sarah Hartという女性シンガーと連名で『Angel's Kiss』というアルバムを出している。

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コメント

ロイヤル・フィルハーモニック・コレクションは私も大変お世話になってますが、ユーリ・シモノフ指揮のチャイコフスキー「序曲:1812年」は特にお薦めです。こんなに笑える「1812年」は他にはないです。

投稿: freeflow | 2011/05/11 00:18

freeflowさま

こんにちは。シモノフのチャイコフスキーでだいたいこのシリーズにはまる人が多いんじゃないですかねきっと。オイラもそうでした。

「1812」はラストの大砲ドッカンドッカンの適当加減が笑いどころですが、それもそこに至る演奏のメリハリある勇壮感ゆえじゃないでしょうかしらと。

今、「1812」といえば劇場版「のだめ」を思い出す人が多いんでしょうけど、あれ観ちゃうと、このオケでも同じようなストーリーがあったのかしらん?みたいな聴き方になっちゃいます。

投稿: SHIRO | 2011/05/11 16:12

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